6月, 2010

債務整理の方法 任意整理

主に4種類ある債務整理の中で、よく用いられているのが任意整理です。任意というのは英語でいう「As you like」、つまり自由に行える債務整理です。どこがどう自由なのかと言いますと、借金の返済額や返済方法などにおいて、貸し手と借り手双方の合意があればどんな方法でも良いという意味です。極端な話、貸し手が借金の残額をゼロにしても良いと言ったのであれば、それもひとつの解決法です。これだと借金問題は根本的に一発解決しますが、さすがにこれをのむ金融業者はいません。そこで、債務者から依頼をされた弁護士などが貸し手である金融業者と交渉をして、借金の減額や返済方法の変更などにおいて合意を目指します。

実際のところは借金の減額はそんなに簡単ではなく、以後の金利を全てカットして分割払いという合意になることが多いようです。これだと全く解決になっていないように見えるかも知れませんが、金利がストップするということはそれまでと同じ金額を返済していったとしても、元本がどんどん減っていきます。例えば、一定の収入がある人の中には、返しても返しても借金が減らないという悩みを持っている人が多いので、そういう人であれば任意整理で充分解決できることになります。

債務整理の基礎知識