8月, 2010

債務整理の方法 自己破産

もっとも古くからある債務整理方法が、ここで解説する自己破産です。破産というのは何となく意味合いをイメージしやすいかと思います。プラスもマイナスも、全ての経済的な状況をリセットするという作業です。自己破産をして免責決定が出ると、債務つまり借金は全てゼロになります。しかし、借金というマイナスがリセットされるのと同時に、何かプラスになるような資産を持っているのであれば、それもリセットされます。

そういう意味では、自己破産は資産を持っている人には不向きであることが分かります。個人再生のところで解説しましたが、個人再生というのはマイホームを手放さずに債務整理をすることができます。自己破産の場合は資産も全て処分しなければなりませんので、マイホームは当然ながら残りません。

マイホームを持っている人が債務整理をすることなんて有り得ないのでは?と考える方が多いかも知れませんが、住宅ローンを組んでマイホームを購入した場合、収入の減少や経済情勢の変化などによって返済が困難になることがあります。それを補うために消費者金融を利用する人も少なくなく、こうした人が自己破産をしてしまうと、せっかくそれまでローンを支払ってきたマイホームがなくなってしまうので、やはりそれは不向きだと言わざるを得ません。

債務整理の基礎知識